アイルランドの高校留学事情
まだあまり知られていない魅力がいっぱい
首都ダブリンのような大都会にいても自然に触れられるのが、アイルランドの魅力です。街の中心部でも大きな公園や運河など自然があふれ、郊外に出れば、緑の芝に放牧された羊や牛が。また大西洋側の迫力ある断崖や入り組んだ海岸線、石灰岩の丘陵地帯などダイナミックな景観が身近に感じられる国です。また、音楽がとっても身近な存在! 街を歩けば個性的なストリートミュージシャンたちに出会い、パブからは軽快な生演奏が聞こえてきます。ロックバンドのU2やエンヤなどアイルランド発の音楽が世界で高い人気を得る一方、最近は伝統音楽も注目されつつあります。
アイルランドの基本情報
正式名称:アイルランド共和国
英語名:Ireland
面積:約27万534Km²(日本の約4分の3)
人口:約460万人
人種:ケルト、バイキング、アングロサクソン、ノルマンなど
首都:ダブリン
言語:アイルランド語(ケルト語)及び英語
時差:時差は9時間。日本の方が+9時間です。サマータイムを導入しているので、毎年3月の後半から翌年の10月後半までは日本との差が+8時間になります。
アイルランドの気候
1年を通じて雨が多く、降雨日数が年間200日を超えます。雨は多いですが、雪はあまり降りません。
アイルランドの教育制度
アイルランドの教育制度
アイルランドの教育制度は、日本の小学校にあたるFirst Level(6年間)、中学・高校にあたるSecond Level(6年間)、大学にあたるThird Levelという3段階に分けられています。Second LevelはJunior CycleとSenior Cycleに分かれ、Junior Cycle修了時にJunior Certificateの統一試験を実施。義務教育はここまでですが、ほとんどの生徒がSenior Cycleへ進みます。Senior Cycleの最初の1年間は、アイルランド独特のトランジッションイヤーTransition Year。これは進路を決める前の1年間で、自由研究やグループ学習を主体の人間形成を目指します。次の2年間はLeaving Certificate Program。修了時にSenior Certificateの統一試験を受け、そのポイントが大学進学への成績になります。
アイルランドの高等教育
高等教育機関には総合大学、科学技術カレッジ、教員養成カレッジがあり、総合大学はダブリン大学(トリニティ・カレッジ)、アイルランド国立大学(NUI)、リムリック大学、ダブリン・シティ大学の4校で、NUIは6つの独立したカレッジから成ります。ダブリン・インスティテュート・オブ・テクノロジーは、国内最大の高等教育機関として、2万人を超える学生が在籍。日本の高卒資格でアプライ(出願)可能ですが、学部へ直接留学するのは事実上困難でしょう。
アイルランドの留学事情
アイルランドの教育水準はヨーロッパの中でも高く評価されています。1校あたりの平均生徒数は400〜500人、1クラス20〜30人と小規模単位での教育が行われています。クラス担任とは別にマンツーマンで学習のサポートをしてくれるチューター制度もあり、個別指導の体制が整っているのが特徴です。近年までは審査が厳しく、留学生を受け入れる高校は少なかったが、最近は積極的に留学生を受け入れる学校も増えつつあります。現状、日本人留学生がまだ比較的少ないことは、語学の上達のためにはプラスになるともいえるでしょう。
日本とは違う授業スタイル
初等教育はほとんどが公立ですが、中等教育機関は私立のほうが多く、私立校はその大半が教会(修道会)運営校です。私立校のほとんどは教育費が無料で、教師の給与は90%以上が国の予算によって賄われているのが特徴です。留学生はほとんどが私立校へ入り、ホームステイをして学校に通います。ボーディングスクールもありますがまだまだ少数です。公立校留学の場合は、留学生用授業料が適用されます。
私立校(Secondary School)の授業は、月〜金の午前9時から午後4時頃まで。水曜日の午後はスポーツやクラブ活動にあてられます。3学期制で、各学期の終わりには定期試験を実施。一部を除いて留学生向けの英語コースなどはありませんが、チューター(個人指導)を付ける学校もあります。